先日久しぶりに21時頃の電車に乗りました。
ホームで電車を待っている時、隣には小学1年生と3年生くらいのかわいらしい女の子達。
小さな子の方は自分の体からはみ出すくらいの大きなランドセルを背負っていて、こんな時間にこんな小さな子達が電車に乗るんだなぁ。
なんとなく彼女たちを目で追っていました。
電車に乗ると、大きな子の方は空いていた一人分のスペースに慣れた様子で座りました。
小さな女の子は向かい側のこれまた一人分のスペースを見つけて座ると、またすぐに立って、大きなランドセルを棚の上に上げました。
背が届かず、ランドセルが棚から半分出ています。
背伸びをして奥に押し込もうとする様子を見て、隣に立っていた私が手伝って棚に乗せると、恥ずかしそうにニコッ笑って会釈してくれました。
なんとも、なんともかわいい笑顔でした。
そのまま私はスマホで仕事のメールをしていると、次の駅で二人が降りて行きました。
私はメールに集中してしまい、棚から降ろすタイミングは見ていなかったのですが、大きな子の方が一緒に降ろした様子でした。
駅に着いて顔を上げると、小さな子の方が私を振り返り、またニコッと会釈をして降りて行きました。降ろすときは手伝えなかったにもかかわらず。
よく見ると彼女は帽子を被っていましたが髪がありませんでした。
大きな子ともアイコンタクトはするけれど、声を出して会話はしていませんでした。
そのかわいい笑顔と二回も会釈をする礼儀正しさが頭から離れません。
もし身体的な特徴で話せないのだったら、彼女の笑顔と会釈はお礼を伝える最大限の表現だったんだろうな。
私はちょっとランドセルを押しただけなんですが。
ありがとうございますごめんなさいよろしくおねがいします
言葉は話せる私は、この言葉を彼女のように嘘のない表情で人に伝えられているのだろうか。
心が洗われる出会いでした。
挨拶は自分から、大きな声でしっかりするお礼も謝るのも一刻も早く
そう教えてくれた親のことも思い出しました。
きっと彼女のお母さんも素敵な人なんだろうなぁ。
挨拶がちゃんとできることは、それだけで尊いと思う今日この頃です。