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こんなタイトルの記事を目にしたこと、ありますよね?
こういう年齢&性差別的で決めつけ思考の記事を見るのは日本特有です。
眉やメイクの講習をしていると、なんでそんなに正解を求めるの?と
昔から不思議で仕方なかったけれど、こういうメディアの中で人格形成がされたらそうなるのも当然だな、と。
「俺の価値をお前が決めるな!」
というセリフが出てくる韓国ドラマが流行りましたが、人間誰しもそのとおりだと思うのです。
先の限定的な記事を目にするたび、こんな決めつけをずっと目にして生きてきたら
生きづらくなるのは当然で、歳をとることに否定的な思考にならざるをえないと感じます。
そもそも自分が思うほど、他人はそんなに自分を気にしていません(断言)。
他人にどう思われるかに基準を合わせるなんて、本当にバカげていると思うのです。
まぁでも自分がライターの立場だったらこういうタイトル付けるのは当然で(どういうこっちゃ)
要は雑誌やネット記事のタイトルにドキッとしない大人になることが大切だということです。
大人の皆さんへ、ソクラテスの逸話を紹介します。
ソクラテスは美貌の若者に、愛人になる代わりにあなたの叡智を授けてと請われ、
「君のその刹那な若さと美貌が私の英智と引き換えになるなんて!」
と一笑に付した。
老けて見えるメイクはある
だからと言って、外見はどうでもいいということではなく。
知らない人を判断するのは100%外見です。
老けて見えるメイクはあります。
短所を強調しちゃうメイクもあります。
6,000人以上の女性をメイクしてきて感じる問題は、決して”年齢”ではなく、自分を分かっていないことです。
アドバイスを求められたときは、自分にフォーカスすることを伝えてきました。
- 自分の長所はどこなのか?
- 自分が無理なくできる美容法はなんなのか(コスト/ルーティーン)
- 自分の肌質やサイクルの特徴は?
憧れの人と同じ化粧品を使っても、その人になることはない。
人には必ず長所があります。
「あの人は綺麗・・・」と他人の長所ばかりを見てる人が多いけれど、自分の長所を把握している人は圧倒的に少ない。
「ココすごく素敵ですね!」と伝えると、必ず返ってくる言葉は
「そんなこと初めて言われました!」
大きな目が美人!という概念に囚われているから、大きな目じゃない人はそれをコンプレックスに感じてしまう。
誰が決めたんだ、という話です。
年齢についてもそう。
自分にフォーカスしていれば、昔と変わったことを年々感じるはず。
気づけないのは、自分を見ていないから。
〇〇歳だからこう、〇〇歳だとイタい!
なんて他人に言われなくても、今の自分に合ったものを探し、選べるようになるものです。
(選べない人のためにメイクレッスンしてましたが)
上の写真。
老けて見えるのはくすんだ肌と細く下がった眉です。
年齢を重ねてきた人は、まず肌のくすみをとるだけで綺麗になります。
決して眉だけじゃありません。
次に眉。
眉尻が眉頭より下がっていると、顔に下向きのベクトルを描いているようなもの。
下がっている眉尻をカットし、眉を濃くするだけで印象は大きく変わります。
ある程度の太さがあると、若々しさが感じられ、顔の余白が埋まるのも画像のとおりです。
カッコいい大人が増える世の中
40代、50代、60代になっても若く見えることに執着して、生きてきた年数を否定する大人を見て育つ若者は、
大人になることや、未来に希望を持てるわけがない。
大人ってカッコいい!楽しそう!
子供や若者がそう思える世の中こそが、きっと希望がある社会なのだと思う今日この頃。
若さには若さの、大人には大人の良さがあるんだよ、と言える大人が増えますよーに!