独立してやっていける人・いけない人

目次

自宅サロン・フリーランスとして独立を考えている人へ

講習を受講される人は、

・現在サロンを経営している(複数店舗経営〜自宅サロン、出張スタイルなど様々)
・スタッフとしてサロンに勤めている
・今は勤めているけど独立を考えている

という人が大半ですが、全く異業種だけど眉技術を身につけて転職したい、独立・開業を目的にされている方も少なくありません。

特にコロナ後は顕著に増えました。

そこで今回は私が感じる独立に向いている人・向いていない人の特徴をお伝えします。

自分が薦めたものが売れるかどうか

私の化粧品好きは高校生の頃からでした。
その頃から友人に良いものを聞かれたり、勧めると友人達は同じ物を買っていました。

それは化粧品に限らず、大人になってからも続いています。

過去、販売や営業の仕事を経験してきたけれど、売れない側になったことはありません。

同じものを勧めても、売れる人、売れない人がいる。

営業成績の悪い人がどうしたら売れるかについて考えることはあっても、成績の良い人が売れない人の思考を考えることはありません。でも今思うと実はとても大きな素質のような気がします。

周りの知人を思い浮かべても、同じ物をあの人に薦められたら買うな、この人に薦められても心が動かないなとハッキリ分かれます。

そして考えてみると、前者は皆、職種は違えど独立していて、後者は従業員として働いています。

自分がどちらのタイプなのか見極めるには、良い判断基準だと思います。

絶対的な自信

私の伯母夫婦は、伯父が30歳になる頃、脱サラして飲食店を開業しました。

サラリーマンで十分な稼ぎがあったにも関わらず、それを投げ打って借金をして始めました。

今はもう引退していますが、地元では知らない人がいないほどの有名店を一代で築きました。

伯母は当時、乳飲み子を抱えて狭いアパートに暮らし、育児と店の手伝いで朝から晩まで働き詰めの生活だったと昔話してくれました。

私が物心ついた頃は、”お金持ちの親戚”というイメージだったのでその苦労話は信じられなかった。

「おじさんが仕事を辞めてお店をやるって言ったとき、反対しなかったの?心配じゃなかったの?」

と伯母に聞くと、

「絶対に当たると思ったの。だっておじさんもおばさんも自分達の料理に絶対の自信があったから、全く不安はなかった。」

伯母の答えは、衝撃の言葉として私の心に残ることとなりました。

料理人として働いた経験もなく、東京のサラリーマンが地元の名古屋に帰ってお客さんゼロからの開業。

なかなかの決断です。

その後、私がメイクサロンを開業したとき、業界の経験もゼロ・お客様もゼロからのスタートという図らずも伯母夫妻と同じ状況でした。

当時の自分も、”ダメなわけがない!”と、不安はなかった。

周りに「大丈夫?」と聞かれる度、「ダメならまた他の道を探すよ。」と言っていたけれど他の道を探すこともなく、今に至ります。

人はきっとこの感覚を”根拠のない自信”と呼びます。
でも根拠は自分の中にあったんです。

自分の勉強してきたこと、センスと腕があればイケる。と。

きっと伯母もこういう気持ちだったんだろうと自分が経験して分かりました。

ダメだった場合なんて1mmも考えていなかった。

あと、ダメになったとしても自分はどうにだって生きていける。

これもきっと”根拠のない自信”

独立する人には必要だと思います。

負けん気の強さ

goo辞書によると、

負けん気・・・負けまいとする性質

◉「きかん気」「勝ち気」は、人に対して負けまい、言いなりになるまいとする性質をさすが、負けん気」は、人だけでなく、さまざまな障害や逆境に対しても使われる。

◉「強気」は、状況を有利と判断し、強い姿勢で物事を進めるさま、強硬で譲らないさまをいう。

負けん気、一番大切かも。

私の場合ですが、どれだけ根拠のない自信があっても、苦労がなかったかと言えば決してそんなことはなく。

今も辛いことの方が圧倒的に多いです。

サラリーマンにはサラリーマンの、自営業者には自営業者の異なる苦労があると、経験者だから言えます。

ただ、サラリーマンは出社すれば給料がもらえます。

どれだけの無理難題があっても、最終的な責任は経営者です。

でも、自営業者は何もかもが100%自分。

前述した物を売る素質は単なる素質であって、それだけで上手くいくほどビジネスは甘くない※友達や知り合いをあてに開業する人はうまくいきません

いくら自信があっても、それ以上の壁がどんどん迫ってきます。

一つ一つの壁を飛び越えたり、壊したりしながら進むしかありません。

理不尽なことも、絶体絶命なことにも、嫌な人間にも自分一人で対峙しなければならず、逃げるわけにはいかない。

自営業はそれをずーっと続けていくことです。

さらに最近の情報過多の社会では、自分の軸をしっかり持っていないと流され続けることになります。

実は自営業者ほどカモにされやすく、既にSNS等で知らずに利用されている人が本当に多いと感じます。

不安や悩み、迷いが圧倒的に多いから。

自分が100%決定し、責任を取らなくてはいけないことは相当なプレッシャーでありストレスです。

ちなみに、オンラインサロンに入っちゃう時点で”カモにされやすい人”決定です。

カモじゃない!私はその繋がりで利益を上げてるんだし、有益なんだ、ときっとカモは言うけれど、

こんなシステムが成り立つのも、メンタルの弱さから拠り所を求めているから。

本来”頭の良い人”達は、そこを見抜いて自分で主催して全部自分の利益にしていますよね。

お金払っちゃう人と自分の利益のためのシステム作る人、賢いのは後者なのは言わずもがなです。

不安定が当たり前の自営業者にとって、何かに依存したりどこかに属したい気持ちは心の平穏を保つために有効なのかもしれません。

でも結局、最終的には自力で進むしかない。

その強さがない人は結局、遅かれ早かれ潰れています。

何があっても負けるか!乗り越えてみせる!という負けん気の強さは独立する人にとって、最も大切だと思います。

独立(自営業)に向いている人 まとめ

  • ・勧めた物が売れるor自分が持っている物を欲しいと言われる
  • ・根拠のない自信
  • ・負けん気の強さ

この逆の人は性格的に、勤め人の方が向いています。

独立に向いている人、勤め人に向いている人、どちらだけでは社会は成り立たず、どちらも大切な個性です。

自分に無いものに憧れるのではなく、自分の個性を活かす選択が人生を生きやすくすると思います。

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著者

TOMOKOのアバター TOMOKO International Makeup Association認定 メイクアップアーティスト (社)ジャパンブロウアーティスト協会代表理事

NY州立大学卒業後、アパレル・企業広報・IT翻訳・人材派遣営業職など様々な職業を経てロンドン、パリのメイクアップスクールに留学。
日本の眉毛エクステの第一人者として、NHK, AbemaTVなどメディア出演多数。
世界初の眉毛エクステ専用コスメEVOKE BROWSはじめ、眉毛エクステ専用商材を国産化粧品として開発。
眉のアドバイザー資格アイブロウマイスター監修、つけ眉毛技術W BROW/ノンケミカルブロウラミネーション技術発明。
メイクアップアーティストとして化粧品開発事業も行う。
美容師免許、調理師免許保有。
サイアートパーソナルカラーアナリスト。

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