ディズニー映画に学ぶ!色彩と人生教訓

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リトル・メーメイド』と『私ときどきレッサーパンダ』の色彩

ディズニープラスがキャンペーン中だったので試しに観てみると、ハマりました。

『リトル・マーメイド』

リトル・マーメイドはあらすじよりも挿入歌のPart of your world←英語がいい!)が印象に残っていたのですが、しっかり観てみると、、、めちゃくちゃ良い!!

ストーリーはもちろんですが、色彩がダントツ!※個人の感想

アリエルの髪と唇の・胸の・人魚の足のエメラルドグリーン

ベースの肌と瞳の色も、デザインした人、こんな色の組み合わせよく考えついたなと。

海の生物も、続編で出てくるアリエルの姉妹も、一人一人の色と個性のキャラクターデザインが感動ものでした。

色彩が素晴らしい!引用元:Disney

『私ときどきレッサーパンダ

もう一つ、キュートさとの表現が印象的だったのが、『私ときどきレッサーパンダ

ストーリーについては特段語ることはありませんが、うるうるする瞳の表現や恥じらい、キャラクターの表情に既視感があると思ったら、監督は日本のアニメの大ファンだそう。納得。

うるうる瞳 引用元:Disney

キャラのかわいさも日本の”かわいい”文化に通ずる感じがありました。日本と欧米の”かわいい”はちょっとニュアンスが違うんですよね。

特に、主人公の13歳の女の子、メイの赤毛と赤眉がとってもキュートで、今の眉メイクのトレンドともリンクしていて、赤の眉マスカラを新調してしまいました(また講座内で紹介します!)。

黒髪バージョンのメイ 引用元:Disney
赤髪赤眉バージョンのメイ 引用元:Disney

画像を比較すると分かりますが、ほんのり赤眉は、顔を明るく柔らかく見せてくれます


特に今は”カラー眉”がトレンドで、昔は茶系しかなかった眉マスカラの種類がとても豊富になっています。

眉は、平行やアーチなどの形、太さや細さが注目されやすいですが、実は色を変えるだけで雰囲気がガラッと変わることもあります。

ヘアカラーも合わせて、と言いたいところですが、ヘアカラーを大きく変えるのはなかなか抵抗があると思います。

手っ取り早いのは眉とまつ毛の色を一緒にすること!
まつ毛にも使える眉マスカラがたくさん発売されています。

1,000円以下のプチプラコスメで十分なので是非今秋はカラー眉を楽しんでみてください!

”色”は素材の美しさもメイクのクオリティも決める

上記二作品以外も、ディズニーアニメは色使いとキャラクターデザインがとにかく素晴らしく、美術館並に勉強になります。”ノートルダムの鐘”は終始絵画を観ているようです(ディズニーっぽくないけど一番好きかも!)。

私が学んだヨーロッパのメイクスクールでは、色の調和がいかに大切かを学びました。

ロンドンでは、様々な肌色のモデルにメイクをする機会があり、モデルにマッチする色を瞬時に選択する訓練を重ねました。

制限時間が決められている中、ファンデーションだけで100種類以上、色だけでなく肌質やメイクのコンセプトに合わせて最適なものを選ぶのは至難の技。

肌にのせると想像していた色と違った、下地とのバランスで発色が変わる。黒い肌の人は、想像もしない発色になってしまった、など失敗は数知れず。。。

肌色を完璧に仕上げたら、次はパーツメイクの色選びです。

色の組み合わせは、調和すると美しさが引き立ち不調和を起こすとモデルが綺麗に見えないだけでなく、メイクのクオリティ自体が下がります。

日本ではとかく正解or不正解理屈を大切にしますが、

ロンドンでは色彩の基本とプロの配色、パリではアート的な色彩を学びました。

美には法則がある
個性の表現には制限も正解もない

どちらも真実だと思います。

教訓① シンデレラは行動して幸せを掴んだ

シンデレラやリトルマーメイドに続編があることをご存知でしたか?
これがおもしろい!

観てない方は絶対観てほしい。
ストーリーやキャラクターへの理解が深まるだけでなく、多くの発見がありました。

シンデレラ

シンデレラの続編は、人生の教訓が詰まっています。

そもそもシンデレラは、「舞踏会に出る!」という前向きな気持ちと行動力がなければ王子様との幸せはありませんでした

シンデレラは”掴みに行く人”

普通ならあんなに虐げられていたら、挫けてネガティブになりそうなもなのに、悲劇のヒロイン思考じゃないんですね。

続編は、王室のしきたりが窮屈で自分のやり方に変えるストーリー(パート2)と、意地悪な継母の魔法によってシンデレラとの記憶を消された王子様に、なんとかして自分を思い出してもらおうと奮闘する話(パート3)があります。

パート3は、それはそれはとてつもなくアグレッシブに、どんなに妨害されてもあの手この手を使って王子様に接近するのです。全然お伽噺じゃない!

途中からヒーローものを観ているかと錯覚するほどのたくましさ

シンデレラには、教訓が詰まっています。

待っているだけで行動しなければ何も手に入れられない
②不幸を環境(他人)のせいにせず、どんな環境でも自分で変えていく強さ
③自分を悲劇のヒロインにしない

シンデレラとてつもなくタフで行動力のある人です 引用元:Disney

教訓②ルッキズムと洗脳

ディズニー映画には、現代だとNGであろう容姿への表現がたくさん出てきます。

『ノートルダムの鐘』も外見で酷い扱いをされる話ですが、続編では美しい人と結ばれる話になっていました。

王子様はハンサム・お金持ち・紳士・権力を持っている女性の憧れの象徴として。

ヒロインは若く美しくピュアな愛されキャラ

どの作品もほぼ全て、最後は結婚して幸せな家庭を築いてハッピーエンド

ディズニー映画は、魅力的な人物像や、人生における”幸せ”について大きな洗脳というか、概念の一助になっていると感じました。

愛する人と出会い、自分のやりたいことを見つけ、幸せに暮らしました。

シンデレラの男女逆バージョン

生涯恋愛をせず、友達や家族がいなくても、めちゃくちゃHappyな人生を送った明るい主人公の話。

運命と感じた人と結婚したけれど、上手くいかず離婚。その後のストーリー(失敗は失敗ではない。運命の人は他にもいる)。

こんなストーリーが量産されていたら、多くの人が考える”幸せ像”もまた違ったのかなとも感じます。

一般家庭だけでなく、現実の王室も、結婚で揉め、結婚後も問題が続出するニュースを見ていると、”結婚して幸せに暮らしました”は全く現実的でないんですよね。

むしろ結婚後の方が努力と忍耐が必要!現実は甘くない。

ただし、ストーリーとして”愛する人と出会って結婚で幸せフィニッシュ”はシンプルで分かりやすく、世知辛い世の中、ディズニーくらいファンタジーを提供し続けて欲しいとも思うし。

リトルマーメイドの実写版でアリエル役をアフリカ系の俳優が演じることが物議を醸しているように、世界全体が価値観の過渡期なのだと考えさせられました。

引用元:Disney

教訓③ 声と触覚

リトルマーメイドでは、アリエルはエリックの外見に一目惚れする。

エリックはアリエルの声(歌声)に惚れる

シンデレラ3では、記憶を失くしたプリンス・チャーミングは手を握った触覚でシンデレラを運命の人だと認識する。

子供の頃に観たときは気づかなかったけれど、声と触覚、これこそが生理的・本能的な感覚なのだと妙に納得。

こんな説があるそうです。

男性は女性の80%が恋愛対象(なので男性は浮気しやすい)
女性は男性の20%が恋愛対象

”生理的に受け付けない”という言葉は、女性からよく聞きます。

女性にとって8割の男性が生理的に受け付けず、2割のOKな人の中から相思相愛になるというのは奇跡的な確率です。

最近、”独身男女が結婚相手に求めるもの”という記事を見ました。
それによると、女性は男性に外見を求め、男性は女性に経済力を求める傾向が強くなったそうです。

男性に外見を求めると、ただでさえ20%と対象になる人が少ないのに、さらに少なくなってしまいます。

声が不快じゃないか、手を繋いだときの感覚を大切にするright personに出会えるのかもしれませんね。

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著者

TOMOKOのアバター TOMOKO International Makeup Association認定 メイクアップアーティスト (社)ジャパンブロウアーティスト協会代表理事

NY州立大学卒業後、アパレル・企業広報・IT翻訳・人材派遣営業職など様々な職業を経てロンドン、パリのメイクアップスクールに留学。
日本の眉毛エクステの第一人者として、NHK, AbemaTVなどメディア出演多数。
世界初の眉毛エクステ専用コスメEVOKE BROWSはじめ、眉毛エクステ専用商材を国産化粧品として開発。
眉のアドバイザー資格アイブロウマイスター監修、つけ眉毛技術W BROW/ノンケミカルブロウラミネーション技術発明。
メイクアップアーティストとして化粧品開発事業も行う。
美容師免許、調理師免許保有。
サイアートパーソナルカラーアナリスト。

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