休業期間、ご迷惑をおかけしました。
イタリアに行ってきました。
顔の勉強・感性を磨く
旅の目的は、
- インプット
- 顔の勉強
- 感性磨き
人間、自分の中にあるものしか出てきません。
講座で人に伝える仕事をしていますが、私の中身はとっくの昔にカラカラで、数年前からアウトプットをすることに限界を感じていました。
インプットの方法は人それぞれですが、私は人生を振り返ると常に海外に行くことが最も大きな刺激になってきました。
それも一人旅。
まったく知らない土地と文化の中で、トラブルを自分でどうにかこうにかしてサバイブし、知らないものを見て、大人になると極めて困難な初めての経験をしたり、当たり前の日常がいかに当たり前じゃないかを思い知る。
私にとって海外一人旅でしか得られない刺激です。
因みに、今回も帰りのイタリア国内線が欠航になり、急遽電車に変更、その電車まで遅れて予約した空港までの電車に乗れないというトラブル発生。早朝に出発してお金もプラス2万5千円自己負担。
ただ、国内線は欠航や遅延が多いことも想定内。事前にその場合の動きも調べていたので、トラブルもなんとかクリアしましたが、言葉も通じない国への一人自由旅はとても人には勧められません。
10日間の旅でしたが、この最終日のトラブルまでかなり順調だったので、逆にこのトラブルで「キタキタ!ネタが増える!」と少しワクワクしてしまう性格だからこそ、海外が刺激になるのだと思います。
25年以上前ですが、単身NYに留学したとき
「なんとかなるんじゃない。なんとかするんだ。」と実感しました。
これは今でも私の根幹になっていて、「なんとかなるよ!」なんて思わないし、言いません。
人間は追い詰められると自発的に”なんとかする”んです。
知恵や勇気や生命力が湧き出る瞬間。
この体験ほど、自分を成長させてくれるものはないと思います。
Day1 ローマ
夜8時30分イタリアのフィウミチーノ空港に到着。
そのまま直通の電車でローマのテルミニ駅に移動しました。
若い、いかにも純朴そうなアジア人の女の子が「Are you Japanese?」と電車で話しかけてきました。
「Yes」
「あ、これローマのテルミニ駅行きますか?」
「はい、行くと思いますよ」
聞くと、マルタに数週間留学している青森の医大生で休日を利用して1泊2日でローマに旅行に来たそう。
海外一人旅をすると、こういう出会いがあるのもおもしろい。
たまたまホテルが近かったこともあり、テルミニ駅についてからもホテルまで話しながら歩きました。
イタリアでの初めての交流が日本人女子大生というのも運命的でした。
テルミニ駅(ターミナル駅という意味)周辺は暗く、汚い。ホームレス、物乞いや怪しい物売りも多く、驚くほど治安が悪かったです。
YouTubeで散々予習しましたが、特にスリが多いらしく一瞬も気が抜けないとその光景を見て思い知りました。
日中は銃を腰にぶら下げた屈強な警官が見回っていたので、できるだけ警官の近くを歩き、携帯とバッグを襷掛けしてバッグの蓋を常に手で押さえて行動しました。
ホテルに着くと、案内された部屋の鍵が壊れている。いきなり即席修理で時間を取られ、「あー海外に来たなー」とその様子を見ながら実感しました。
「時間かかるなら他の部屋にしてください」
若かりし頃の自分だったら黙って見ていたと思いますが、海外では権利を主張してこそちゃんと扱われるので、しっかり主張。
結局鍵は直り、「その日は満室だから、不具合があったら明日部屋の変更をフロントに伝えてください」と感じの良いホテルマンに言われて、日本から移動した長い長い1日目を終えたのでした。
飛行機で観た映画『Barbie』 肌のハリ・シワ・たるみ・髪・骨格だけでなく、年代によって眉の形がこうも違うかと思わず撮影
Day2 コロッセオとバチカン美術館
とにかく、”顔の勉強”をしたかったので美術館巡りをしようと決めていました。
めっちゃ混むというバチカン美術館を、初日の午後の時間帯で予約していました。
午前中はコロッセオへ。
コロッセオも相当並ぶから予約必須らしいけれど、絶対見たいとは思わず、とりあえず外からだけでも見ておこうかなと朝イチで向かいました。
ローマの良いところは、全て徒歩で行けるところ。
多くの観光スポットは、徒歩10〜30分程度で行ける範囲。
もちろん地下鉄やバスもあるけれど、歩くことで、おっ!という場所を発見したり、ピクミンもめちゃくちゃ育つ環境で最高でした。
※ピクミンブルーム歴1年半くらいですが、今回のイタリア旅行でイタリア生まれのピクミンがたくさん誕生しました!
映画グラディエーターに出てくる闘技場のコロッセオ、朝イチだったこともあり、並ぶこともなくスルスル入れてしまってこの光景。
いきなり感動。
朝日、青空と鳥の舞う姿と古代遺跡。
YouTubeでいくら見ても、実物の迫力は全く違うものでした(なので写真じゃ全然伝わりません)。
午後はバチカン美術館に移動。
NY(ロサンゼルス)、ロンドン、パリの名だたる美術館や博物館は全て網羅していますが、最高・レベチでした。
あまりに強烈過ぎて、その後何を見ても印象に残らなくなってしまったほど。
世界で一つ美術館を勧めるなら、間違いなくバチカン美術館です。
あまりの感動に、その後予定していたバチカン市国の見学を忘れて帰ってしまいました。
写真も動画もたくさん撮りましたが、やはり全然伝わりません。
人の顔の彫刻が本当に興味深かった。耳見てください。左右で違うでしょう?もうゾクゾクしました。
顔の彫刻見ながら人相鑑定してました(人相鑑定の仕事を始めます)。
システィーナ礼拝堂は撮影禁止なので撮れなかったけれど、見終わった頃にはカトリック教徒になっちゃうんじゃないかと思うほどの歴史・迫力・説得力・感動でした。
Day3 トレビの泉 スペイン広場 パンテオン神殿
翌日は街歩きをしながらローマ市内に点在する観光スポット巡り。
ローマは街の至るところに彫刻や像があり、アート&見どころ満載ですが、全てが観光地と化していて、思ったよりも趣がないなというのが正直な感想。原宿の竹下通りみたいな。
映画『ローマの休日』には全く憧れも感動も覚えず、『ゴッドファーザー』の世界にグッとくるので、スペイン広場でキャッキャとはしゃぐ人達を横目に、昨日のシスティーナ礼拝堂の天井画に思いを馳せるのでした。
Day4 バチカン市国→フィレンツェへ移動
11時のチェックアウト後、12時55分の電車に乗ってフィレンツェへ移動。
バチカン市国とそこにあるサン・ピエトロ大聖堂に行っていないことがどうしても心残りでした。
調べると朝7時からサン・ピエトロ大聖堂には入れる!
5時に起きて6時近くにホテルを出発。トラブルを想定して早く出たのですが、思いの外早く着いてしまい6時20分にはバチカン市国に到着。
まだ入場できず、サン・ピエトロ広場で写真を撮ったり建造物を見ていると、6時50分に入場させてくれました。
下の朝焼けの画像、奇跡の一枚。
私の他に数人の観光客しかおらず、大聖堂は貸切状態。普段はミサが行われていて近くまで行けない場所にも自由に行くことができました。
早起きは三文の徳とは言いますが、私にとって一生の徳になりました。
修道士やシスターの方々が朝からミサをされていて、厳かな空気が流れる中、バチカン美術館と同じかそれ以上の大聖堂内部の美しさ。ああ、これを見るために(体感するために)今回イタリアにこのタイミングで来たんだと感じました。
きっと、20代や30代の時に見ても感じ方が全く違ったと思います。
バチカン市国は美術館と合わせて、人生観が変わるほどの衝撃でした。