眉も、メイクも、トレンドは廃る~トレンドとの向き合い方~

目次

2024年のメイクトレンド

時代は変わったとつくづく実感します。

25年前、私がアメリカに留学したのはそこが情報の発信地だったから。

15年前にロンドンとパリのメイクスクールに行ったのも同じ理由です。

私がメイク担当したモデルさん ロンドンで撮影

時は流れ、2024年現在。ハリウッドスターやスーパーモデルに憧れる人なんて皆無

若者のメイクトレンドはK-popや中華メイクが最先端。

ちなみにアジアの女性のトレンドは日本の若い女性のそれだったのに、日本女性に憧れるアジア人もいません。

現代は、若い女性を見ていても好みが細分化しているのは確かですが、

それでもK-popアイドルのメイクは、ここ数年のトレンドを確かに創り出しています

最旬はNewJeansとキム・ジウォンさん

数年前、ソン・イェジンさんのコラムを書いたら『愛の不時着』の影響で、アクセス数がすごかった。

その後ソン・ヘギョさんのアイラインについて書いたコラムも。

彼女達は相変わらず美しいですが、既に40代。

どれだけ綺麗な40代や50代が増えても、トレンドは決してこの年代からは生まれません。

トレンドは若者が作る

最旬のZ世代のトレンドは、NewJeansが体現しています。
ファッションはカジュアルミックス、ヘアメイクは作り込み過ぎない。

ニュージーンズのファッションは、Y2K(2000年頃のトレンド)が元になっていると言われていますが、昔と違うのは、今はタブーがないこと。

昔はNGだった柄物×柄物異素材のミックスカジュアルとフォーマルのミックスなど、より自由な組み合わせになっています。

ヘアはスタイルもカラーも全く統一性がなく、メイクも、より自由になっているのを感じます。

キム・ジウォンさんのメイクが最旬であるポイント

そしてアラサー女性のヘアメイクのお手本は、キム・ジウォンさん。

ドラマ「涙の女王」の影響ですが、その美しさはまさに現代のキレイなお姉さんです。

眉・・・ほどよい細眉&アーチ型。  色も毛流れも強調し過ぎず、肌に溶け込むことで上品に見える

まつ毛・・・最近主流だった束間まつ毛は既に終息。1本1本が自然でキレイなカールを描いていることで黒目を引きたたています。

アイメイク・・・目立つアイシャドウの色は使用しない。上品なパール感のあるピンクベージュ系とアイラインで目の形に陰影をつけて自然な立体感を出しています。涙袋はハイライトとシャドウの高低差で作るのではなく、アイシャドウの陰影を利用して作っている点もポイント

 2010年代以降のトレンドは

  • 平行太眉
  • 目力メイク(まつエクがっつりアイライン)
  • シェーディングとハイライトで陰影をがっつり出すコントゥアメイク
  • 立ち上げ眉毛
  • 涙袋強調など

強めのメイクが流行りましたが、コロナ禍以降徐々にソフトさ演出するメイクにトレンドが変化

2024年も残り3ヶ月

大人世代では本格的にソフト&エレガントの傾向が主流になるでしょう。

ちなみに、初級アイブロウマイスター認定講座では、こういったお話を数年前から講座でお伝えしてきました。

”普遍”と”トレンド”の関連性や、眉デザインの基礎を知りたい方は、こちらの眉講座をご受講ください。
美容業界関係なく、自分に似合う眉を知りたい方も必ずキレイになれる講座です。

1日で取れる眉のアドバイザー資格

眉トレンド~眉は最も変わりやすい~

眉は、太さや色、形、向きなどで表情さえも変えてしまう特別な部位です。

自由自在に変えられるからこそ、その人のセンスとトレンドが反映されやすい。

ジャパンブロウアーティスト協会を立ち上げて今年で10年目の私は、まさにその”眉トレンド”の移り変わりを見てきました。

トレンド眉は、簡単に”今っぽさ”を演出でき、垢抜けて見えるポイントです。

一方で、”今”を間違えると古くも見えることに注意が必要です。

トレンドは必ず廃る

人も商品も、物事も、バズったものは必ず廃ります

今は”15minutes famous”と言って、すべての人が人生の中で15分だけ有名になれると言われます。

私自身、眉毛エクステでバズったと思いますが、その後の廃りも十分に経験済みです。

バスらせようと思ってたわけではないけれど、その経験から、トレンドがどういうものかを理解できたし、”バズる”は良いことじゃないと感じました。

その後は今のように、目立たず、無理をせず、自分が本当にやりたいことだけを、お客様に対して誠実であるかどうかを基準に仕事をするようになりました。

美容は特に、トレンドに流されやすいと思いますが、「どれだけ時代が変わろうともどんなトレンドも必ず廃る。」ことを念頭におき、傾倒し過ぎないことをお勧めします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

著者

TOMOKOのアバター TOMOKO International Makeup Association認定 メイクアップアーティスト (社)ジャパンブロウアーティスト協会代表理事

NY州立大学卒業後、アパレル・企業広報・IT翻訳・人材派遣営業職など様々な職業を経てロンドン、パリのメイクアップスクールに留学。
日本の眉毛エクステの第一人者として、NHK, AbemaTVなどメディア出演多数。
世界初の眉毛エクステ専用コスメEVOKE BROWSはじめ、眉毛エクステ専用商材を国産化粧品として開発。
眉のアドバイザー資格アイブロウマイスター監修、つけ眉毛技術W BROW/ノンケミカルブロウラミネーション技術発明。
メイクアップアーティストとして化粧品開発事業も行う。
美容師免許、調理師免許保有。
サイアートパーソナルカラーアナリスト。

目次